ねこっぴぃの雑記帳

勉強したことを自由に書き連ねる雑記ブログ。間違いなどのご指摘お待ちしています。

前立腺肥大症治療薬の禁忌

1)薬疹歴

①本成分に過敏症の既往歴

→意思に確認後中止

プロペシア-般フィナステリドに過敏症の既往歴

→アボルブ-般デュタステリド中止

2)禁忌疾患

重篤な肝障害、肝疾患

ロスタール-般クロルマジノン

パーセリン-般アリルエストレノール

②女性、小児など、重度肝機能障害

アボルブ-般デュタステリド

③心血管系障害を有する患者、不安定狭心症のある患者、心不全(NYHA分類Ⅲ以上)のある患者、コントロール不良の不整脈のある患者、低血圧またはコントロール不良の高血圧のある患者、心筋梗塞の既往歴が最近3ヶ月以内にある患者、脳梗塞脳出血の既往歴が最近6ヶ月以内にある患者、重度の腎機能・肝機能障害のある患者

ザルティア-般タダラフィル

 

3)薬物動態学的禁忌

同時併用禁忌

エビプロスタット と PHを上昇させる薬剤(制酸剤など)※1・PHを上昇させる飲食物(牛乳など)※2

⇒腸溶性の損失

※1

プロトンポンプ阻害薬:オメプラゾール,エソメプラゾール,  ランソプラゾール,ラベプラゾール

H2受容体拮抗薬:ファモチジンラニチジン,シメチジン,ロキサチジン,  ニザチジン,ラフチジン

制酸剤:水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム配合剤

※2

アルカリ性食品

野菜(ほうれん草、ゴボウ、サツマイモ、ニンジン、里芋、キュウリなど)

果物(メロンなど)

海藻(ひじき、ワカメ、昆布等)

キノコ、大豆製品、梅干し、牛乳などナトリウム・カルシウム・カリウムマグネシウムを含む食品

 

4)薬力学的禁忌

併用禁忌

α1遮断薬 と アドレナリン

歯科用の局所麻酔薬にアドレナリンが含有されているので注意

解説:

アドレナリンはαよりβ受容体に親和性が高いため、α1遮断薬の作用によってさらにβ受容体刺激作用が優位となり、アドレナリンの昇圧作用が逆転し血圧が低下する。

 

 

参考:服薬指導のツボ 虎の巻 第3版 杉山正康編集、wikipedia、薬物動態の変化を伴う薬物相互作用2015